2014年8月21日木曜日

『実存主義』(松浪信三郎著、岩波文庫、p.99)

『パスカル、はデカルト哲学のうちに、この哲学の末流が将来いかなる方向に向かうをすでに見ぬいたいたかのようである。

パスカルはデカルトを許すことができなかった。

彼にとって、テカルトは無用であり、不確実であった。あれほど確実なものをあれほど確実なしかたで把握したと自他ともに許しているデカルトが、パスカルにとっては不確実であり、許しがたいのである。

デカルトがコギト・エルゴ・スムにはじまり、たえずそのヴァリエーションをくりかえしすに過ぎない近世の思弁哲学そのものに対する嘲笑とも受けとれる。』

(一部引用)