2014年11月17日月曜日

高市黒人(たけちのくろひと)の羇旅歌

何処(いづく)にか船泊(ふなは)てすらむ 安礼(あれ)の崎 

     漕ぎ回()み行きし 棚無小舟(たななしをぶね) (万葉集巻一、五八)

 

  旅にしてもの恋(こひ)しきに やましたの

     朱(あけ)の赭船(そほぶね) 沖に漕ぐ見ゆ  (同巻三、ニ七〇)

                    (注:「赭船」とは赤い色の土を塗った船のこと)

 

  率(あども)ひて漕ぎ行く船は 高島の安曇(あど)の水門(みなと)に 

     泊()てにけむかも                (同巻九、一七一八)