何処(いづく)にか船泊(ふなは)てすらむ 安礼(あれ)の崎
漕ぎ回(た)み行きし 棚無小舟(たななしをぶね) (万葉集巻一、五八)
旅にしてもの恋(こひ)しきに やましたの
朱(あけ)の赭船(そほぶね) 沖に漕ぐ見ゆ (同巻三、ニ七〇)
(注:「赭船」とは赤い色の土を塗った船のこと)
率(あども)ひて漕ぎ行く船は 高島の安曇(あど)の水門(みなと)に
泊(は)てにけむかも (同巻九、一七一八)